※著者注:
以下の内容は持論のため、裏付けが弱いです。その点をご承知おき下さい。
M2Mは新しい技術ではなく、以前から存在する概念的なものですが、様々な機器が無線化され、何かに繋げばインターネットへ接続できるなど、M2Mシステムを導入する基礎環境ができました。
また、普及率が高いスマートフォンやタブレット、今後出てくるであろうメディアサーバー、その他次世代ゲーム機をハブとしたホームシステム(自宅での環境)構築で、機器のデータをクラウドへ集約し、分析・活用するためには、システム毎にソフトウェアとノウハウが必要となるため、多数のデベロッパーやエンジニアが関係してきます。
通常のシステムは、システム数は会社数(大規模な会社では事業部数、部門数)、ユーザー数は人の数が上限となりますが、M2Mでは対象が「マシン」なので、上記の制約を受けません。そのため、無数のマシンを管理する大規模なシステムが誕生する可能性もあります。
●M2Mとは
規格でもなんでもなく、何らかで接続された機器同士が通信する。ただそれだけです。
●なにができるのか?
思いつけば何でも。
例として、センサーよりデータを受信し空調機器が室温を調整したりなど。
まず活用されるものとして、「人の管理では無駄が出ていたところ」に、センサーで詳細に監視し、調整するシステムに適応されます。
これは実用性が高く、用途が限定されているためシステム開発コストが安く、運用コストの削減で費用回収が容易なためです。
●なんでセンサー?
マシンは自動で何かを出来ません。
必ず判断基準が必要となります。
判断基準として「数値の大小」「特定の値」等といったものを設定し、それらを判断・数値化するにはセンサーが最適です。
センサーは人間の感覚を超えるものがあり、電源さえあれば休まずに何かを数値化します。
これにより「見える化」が行え、新しいことが出来るようになります。
●将来的な展望
近年は電力事情によるスマートグリッド普及が見込まれますが、その次の段階が見えていません。
個人的推測ですが、スマートグリッドにより普及したセンサーを活用するため、クラウドにデータが収集されビッグデータとして分析されます。
24時間様々な場所・観測値は、温度が見えるといったようなレベルの見える化ではなく、社会が見えるものとなりそうです。
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